されど、愛しい

輝く瞳に食らいつく日々

Endless SHOCKファンにおすすめしたいエンタテイメント―パーカッション編―

Endless SHOCKを観て舞台の面白さに目覚めたけど何から見始めたらいいかわからない!という方に向けて、わたしのおすすめを勝手に紹介する記事第二弾です。

前回の記事(フライング編)はこちらからどうぞ。

takagasaredo.hatenablog.com

 今回はパーカッションにまつわる作品を紹介していきたいと思います。

SHOCKではパーカッショニストの石川直さんそして和太鼓奏者の日野一輝さんを迎えて、パーカッション・リズムによる人を魅了する力、そして言葉が無くても身体と心に響く力強さを最大活用したナンバー(1幕Broadwayの街でコウイチがナオキに出会うシーン、そして2幕のIt's A New World On The Earth)があります。特に夢幻の和太鼓が私は好きなのですが!様々な優れた作品があるので紹介していきますね。

1.blast!


ブラスト! blast 日本公演公式プロモーション映像 - YouTube

 紹介するまでもないかと思ったのですが、ナオキ役の石川直さんが出演されている作品。2001年にブロードウェイに進出後、2003年に日本に上陸。マーチングバンドやドラムコーのエンタテイメント性を極限まで高めた作品です。公式HPの説明はこんな感じ。

「ブラスト!」ではパフォーマーたちが12種類以上の金管楽器と51種類ものパーカッションを駆使し、常識では考えられない超一流の動きを繰り広げる。そしてビジュアルアンサンブルと呼ばれるフラッグやサーベルなど様々な道具を操るダンサーたちは、激しく、かつ華麗に観客を魅了する。

blast!は2回観に行ったのですが、映像観てわかる通り超人的な動きを見せるアスリート兼音楽家によって、奏でられる音と動きにぐいぐい引き込まれたのをよく覚えています。特に私が好きなのは、映像の1分45秒あたりから始まる12名の奏者による一糸乱れぬスネアドラム*1です!

ちなみにジャニーさんが石川直さんをSHOCKにスカウトしたのもこのblast!を観劇したことがきっかけ。SHOCKではニューヨークの街角で演奏するナオキをみてコウイチが「あの人凄いな。一緒に舞台やれないかな!」って思いつくんですけど、まさにリアルの世界でそれが起きた作品がblast! 興味深いですよね。

 2.STOMP


STOMP - Established in 1994 NYC - YouTube

続いては…これも紹介するまでもない超有名作品STOMP。

身体や身近にあるもの(ホウキ・ゴミ箱・マッチ箱など!)を存分に使って奏でるリズムの渦に興奮します。1991年にロンドンのストリートで誕生後、1994年から現在までオフブロードウェイでロングランを続けています。コカコーラのCMや映画館でドルビー(音響システム)のトレイラーとして採用されていたこともあるので観たことある人は多いのではないでしょうか?

SHOCKでもドラム缶を叩いて音を出すシーンがあったりしますが、多かれ少なかれこの作品の影響を受けてるかもしれませんね。

パーカッションとダンスの素敵な融合…といえば、タップダンス。ここからはタップダンスがおすすめのミュージカルを紹介します。

3. NEWSIES - King of New York-


King of New York - NEWSIES (Thanksgiving Parade ...

2012年ブロードウェイ初演のディズニーによるミュージカル*2。実際に1899年にNYで起きた貧しい生活を送る新聞売りの少年たちが待遇改善を求めて行ったストライキを描いた映画をミュージカル化したものです。

"King of New York" は少年が行ったストライキが新聞に大きく取り上げられたことを祝福し、金持ちになれたらどんな生活が送れるんだろうと歓喜するダンスシーン。タップダンスに加えてSTOMPの用にほうき、スプーンを使ってリズムを作りだし溢れでる喜びが観客席までダイレクトに伝わります。

この作品見ての通り少年たちが歌って踊りまくるんですよ。ジャニーズと相性いいと思うな―。日本で上演するなら20歳前後のデビュー組+Jr.で上演してほしいですねぇ。

4. Billy Elliot -Angry Dance


Billy Elliot's Angry Dance - YouTube

3で紹介した喜びを表すタップダンスに対して、こちらは抑えきれない怒りを表すタップダンス、その名もAngry Dance(怒りダンス)。バレエダンサーに憧れる少年が父親と兄(母はすでに亡くなっている)にバレエを辞めろと強く言われたシーンの後に踊るのがこれ。悲痛の叫びと激しい怒りがタップで表現されています。

Billy ElliotとNEWSIES両作品ともトニー賞で最優秀振付賞を獲得しているのですが…納得ですね。

5.42nd Street


42nd Street - American Tony Awards - tap dance ...

最後に紹介するのは、煌びやかで圧巻のタップダンス。42nd Streetは1980年にブロードウェイ初演で2011年から12年にかけてリバイバル上演していたミュージカル。ブロードウェイで、ショーを作り上げている人々を一人のコーラスガールを中心に描いたもの。トニー賞授賞式のオープニング用に、普段上演している劇場からメトロに乗って移動し授賞式会場で作品を披露という編成になっています。もうね、観てるだけでわくわくしますね!大階段に燕尾服…一糸乱れぬ群舞…理由なんていらないで大好きなナンバーです!!!

今回も止まらなくなりそうなので、この辺にしておきます。次回はSHOCKに縁のある(?)ミュージカル作品を紹介しようかな。

 

*1:均一の音を決められたスピードで叩けることからして凄いことですよね。直さんから光一さんへのパーカッションの最初のレッスンは、”30分間(だったと思う。もっと長かったかも)ひたすら同じスピードでドラムを叩く”だったって語ってたな。想像するだけでキツそう。

*2:ディズニーはNEWSIES前に発表した2作品リトルマーメイドとターザンが初期投資をした割に興行が振るわず失敗に終わっていたため、NEWSIESでは前作品ほどお金をかけずに制作。ディズニー史上最速で初期投資を回収したという裏話も。